ふりだし 2011 11 3 Culture Day
欧州の首脳たちが、苦労に苦労を重ねて、
ギリシャ支援策をまとめた矢先に、
当のギリシャでは、それを国民投票にかけるという。
これは、「寝耳に水」というか、
要するに、「ふりだし」に戻ったという感じです。
「水泡に帰す」とは、正に、このことでしょう。
国民投票で、否決される可能性は、十分あるでしょう。
そうなれば、ギリシャは文字通り「破綻」かもしれません。
ギリシャ国債は「全損」で計上しておいた方がよいかもしれません。
ブラックホール 2011 7 3
ギリシャとEUの関係は、宇宙物理学に似ています。
ブラックホールの図解では、
巨星からブラックホールへガスが吸い込まれていく図が有名でしょう。
たとえば、「はくちょう座X-1」の想像図が、よく似ています。
そういうわけで、EUが、ギリシャに対して、
いくら巨額の金融支援をしても、ブラックホールの図と同じだと思います。
なんだか、極端な緊縮財政が、
「星がブラックホールになる過程」と似ています。
GDPと税収 2011 10 15
欧州の先行きは厳しいと見ています。
欧州版の「失われた10年」の始まりになるかもしれません。
GDPが、A、B、C、Dの四つの要素で構成されると仮定します。
単純に、Cを削減しただけでは、GDPの規模は縮小し、
税収は、GDPに比例すると考えられるので、
結果として、税収減となります。
要するに、税収増を希望するならば、
GDPの規模を拡大させる政策が必要になるのです。
諸般の事情で、どうしてもCを削減したいならば、
大胆な規制緩和でBを活性化させてBの規模を大きくさせるか、
減税でAを活性化させてAの規模を大きくさせるか、
何らかの対策を打つ必要があります。
無策ならば、Cに引きずられて、
AもBも縮小していく可能性があります。
このような視点で、欧州を眺めると、
欧州版の「失われた10年」が始まるだろうと思えるのです。
もちろん、アメリカも似たようなことを実施する懸念がありますので、
アメリカ版の「失われた10年」の可能性もあります。